リングスについて

■概  要


プロレス団体の新生UWF(第二次UWF)の解散により、所属選手は藤原組、UWFインターナショナルに分かれ、前田日明はたった一人でリングスを立ち上げた。開局当初、新生UWFの中継をソフトの目玉とする予定だったWOWOWはネームバリューのある前田をバックアップ、リングスと放映契約を締結した。そのおかげで他派に比較するとリングスの資金は潤沢であったと言われるが、内実は、地上波とは比べようもない放映権料を元に、ネットワーク管理費と、日本人選手の安定数不在の為興行選手経費の増大に苦しめられた、波乱状態の経営だった。

旗揚げにあたり前田は「ネットワーク構想」を打ち立て、全世界に道場を設立し選手を育成、日本で戦わせる事と、 ネットワーク参加国に対し、自主独立興業形態を約束しその実現に奔走した。

これは、ひとえに総合格闘技の黎明期において、選手育成と世界組織創立の為の無謀なる経営的な実験とも言える物だった。 1991年のリングス・オランダを皮切りに活動停止までに10ヶ国に上った。

日本国内では活動を停止したリングスだが、リトアニア、ロシア、オランダなど海外ではリングス・ネットワークの手により大会は継続され、日本国内でもリングス出身スタッフが運営するリングスKOKルールを採用した格闘技イベントZSTが開催されるなど、リングスの系譜は受け継がれている。

なお、世界的なリングス・ネットワークを越える構想と組織化は、未だどこの団体・興行も実現していない。


■ルール


初期のリングスはUWFルールを踏襲したいわゆるU系プロレス。グローブなし、ロープエスケープあり、顔面パンチ禁止(掌底はOK)、グラウンドでの打撃は禁止。1エスケープで1ロストポイント、1ダウンで2ロストポイント。

10ロストポイント、タップアウト、ダウン後10カウントで敗北。


■世界のリングス


リングス・ロシア
リングス・グルジア
リングス・オランダ
リングス・オーストラリア
リングス・USA
リングス・イギリス
リングス・ブラジル
リングス・リトアニア
リングス・ブルガリア
リングス・コリア

1991年4月にリングスを旗揚げを行う。

同年5月に横浜アリーナで旗揚げ戦を行った。旗揚げ戦より当時新興のWOWOWの支援、放映を前田は勝ち得、WOWOWで同時生放送される事となる。

ロシア、オランダ、グルジアでもリングスの自主興行が行なわれる。

■ リングスオランダ (http://www.rings.nl/
■ ヴォルク・ハン