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THE OUTSIDER の歴史を変えた男・大井洋一インタビュー

  • 2014年2月11日

大井洋一選手 画像


大井洋一(オオイ ヨウイチ)

FROM/東京 HEIGHT/166[cm] AGE/36

【格闘技歴】
THE OUTSIDER 2戦2勝
総合格闘 1年


――本日は、アウトサイダーの歴史を変えた男のインタビューと題しまして、“闘える放送作家”こと大井洋一選手にインタビューをお願い致します。大井選手、本日は宜しくお願い致します。

大井洋一 なるほど(笑) 宜しくお願いします。

――今回のインタビューの趣旨としまして、元々、アウトサイダーでは2008年3月の第一回目の大会以来、選手出場規約の部分で、「健康な35歳までの男子」(※但し、プロ契約選手は除く)という箇所がございます。その出場規約を改定させ、36歳での出場を果す、大井洋一選手という選手をご存知でない、ファンや選手も多くいられると思います。なので、もっと大井選手について、知って頂こうという趣旨で企画させて頂きました。

大井洋一 はいはい。

――それでは、割と有名なお話なのですが、そもそも大井選手がアウトサイダーに出場するまでの経緯というのを今一度、教えて下さい。

大井洋一 キャッチコピーにもある通り、僕は、放送作家というお仕事をしていて、担当している番組の中に「BAZOOKA!!!」という番組があるんです。その番組には、THE OUTSIDER でも活躍している高垣勇二君とかも出演していて、いつかの番組会議でスタッフから「大井さん、勇二と試合したら勝てる?」みたいな事を言われたんですね。僕も、昔はプロでキックボクシングの試合をしていましたし、冗談半分で「勝てます、勝てます」と言ってしまったんです。僕的には、会議の中のオフレコトークで冗談を言ったぐらいのつもりなんですけど、番組スタッフがあれよあれよと言う間に、高垣対大井戦の調整を進めていたんです(笑)

――本人の知らない所で(笑)

大井洋一 そうです(笑) それで、話が具体化してくると当然、僕の耳にも届いてくるようになるんですけど、僕はまだ余裕で、「そんなの前田さんが許してくれる訳ない」「前田さんに話した段階でポシャるでしょ」と高をくくっていました。

――しかし、いざ前田代表も「BAZOOKA!!!」に出演し、お二人の対戦のお願いの話になると非常に乗り気で…(笑)

大井洋一 マジか!!?と思いました。そこは前田さん激怒して、止めてくれと思いましたけどね(笑) 試合をするのも、もちろん嫌だったんですけど、キックを引退して結構な時間が経っていましたし、やっぱり、職業柄、俺と勇二くんが試合をして観客が盛り上がるのか?というのが一番心配でしたね。どっちも息が切れてグダグダの試合になって、お客さんがガッカリしないかと思ったんですよ。勝ち負けより見栄えですね。だったら、大会までどれぐらい鍛えられるか解らないけど、とことんやってやろうと思いましたね(笑)

――スイッチが入りましたね。

大井洋一 というか、スイッチを入れないと危ない状況を作られたという(笑) 試合に出場する事が決まり、プロで活躍しています、宮川博孝選手に練習を見てもらう事になりました。

――数年のブランクがある、大井選手をアウトサイダーに勝利に導いた名師匠ですね。

大井洋一 宮川さんは教え方が論理的で、どんなトレーニングも全て「こういう所を磨くため、こういうトレーニングをします」と説明してくれるんです。流石に自分も大人なんで、無駄なことや根性論を振りかざされると嫌になるんですが、一つ一つ丁寧に意味があることだと諭してくれて、頑張ろうという気にさせて貰えましたね。

――なるほど。そうして、宮川選手と二人三脚のトレーニングを乗り越え、アウトサイダーに出場、高垣勇二戦を見事に勝利しました。実際にアウトサイダーに出場してみて感想はいかがでしたでしょうか?

大井洋一 勇二くんとの試合は、久しぶりに気持ちが燃えたというか、熱くなれましたね。昔の気持ちを思い出させてもらえたというか。終わった後に、もう一度出たい!と思いました。アウトサイダーは、演出や選手の魅力もショーとして確立されているなと感じました。それと、案外、優しい選手が多かったです(笑) ピロシ選手とか「応援しています。頑張ってください!」とか声をかけていただいたり、予想していたより選手の優しい率が高かったですね(笑)。

――ピロシ選手は、アウトサイダー選手の中でも数少ない癒し系ファイターですからね(笑) そして、昨年の横浜大会にも出場、見事勝利を収められた大井選手。しかし、昨年の8月、アウトサイダーの年齢制限に抵触する36歳の誕生日を迎えてしまいました。

大井洋一 本来は、年齢制限もあるし、36歳になったらキッパリ、アウトサイダーを卒業しようと考えていました。でも、最後の試合も一応、勝つことには勝ったんですが、判定勝ちという不完全燃焼な結果に終わり、歯がゆさみたいな気持ちが残りました。そうこう時間が経っていくと、もう一度、アウトサイダーに挑戦できないかという気持ちが強くなって、トレーナーの宮川さんに相談しました。

――そこで、宮川選手から、弟子・大井洋一の為に、リングス前田代表、審判部長の和田良覚さんに熱いレクチャーがあったと聞いています。

大井洋一 ここでも宮川さんは理論的、かつ冷静に、そして丁寧にお二方に説明をして頂いたそうです。

――そうして、宮川選手の働きかけもあり、前田代表、レフェリー、ドクターの合意の下という特記事項はつきますが、従来の35歳までの年齢制限が、撤廃される事となりました。ルールを動かしたという点で、大井選手が思うところはありますか?

大井洋一 これはもう、下手な試合はできないなと思ったのが、正直な本音です(笑) 折角、皆さんの計らいで試合に出場できる事になったのに、無様な試合はできませんね(笑)

――しかし、これにより、年齢制限でアウトサイダーを卒業していった選手たちに、希望の道を作りました。

大井洋一 いや、卒業していった選手達は、戻ってこないでほしいです。ライバルが増えますからね(笑)

――OB達のためじゃないぞと(笑)

大井洋一 そうです。僕だけのスペシャル感がいいじゃないですか(笑)

――なるほど(笑) この機会に、是非、大井選手に質問したい事があるのですが、宜しいでしょうか?

大井洋一 どうぞ、どうぞ。

――そもそも大井選手のように放送作家になる為には、どうすればなれるのでしょうか?

大井洋一 難しい質問ですね。格闘家と一緒で、これは名乗ったもん勝ちなんですよね。特に資格や免許がある訳でもなく、学校や、明確な手順もありませんし。僕の場合は、キックを引退して、縁があって吉本興業の劇場で、ボランティアスタッフをしていたんです。そのうち、芸人さんとも仲良くなって、ガレッジセールのゴリさんに飲みに連れて行ってもらったときに、テレビ番組のディレクターをしている、マッコイ斉藤さんという方に出会い、「それじゃあ、俺の番組手伝ってみるか」というお話になり、テレビの世界に入って行く事になりました。

――そうして、売れっ子の放送作家へとなった大井選手。これまでどのような番組を担当してこられたのでしょうか?

大井洋一 売れっ子なのかは解らないですが、はねる(のトびら)とか、ピカルの定理だと、あやまんJAPANとか書いてましたね。

――どれも、凄い番組ばかりです。因みに、今回の対戦相手であります麦わらのユウタ選手は、大井選手に勝ったら俺をテレビに出してくれと直訴していました。

大井洋一 出演ですか?いやぁ~、刺青がなぁ(笑) パンチありすぎるんだよなぁ(笑)

――今回、アウトサイダー出場3回目となります。どのような試合にしたいですか?

大井洋一 これまで勝ってきた試合は、全て判定勝ちだったのですが、今回は、是非、一本勝ちで勝利を収めたいですね。

――それでは、最後に「大井洋一にとってアウトサイダーとは!?」の質問で締めさせて下さい。

大井洋一 うーん…そうですねぇ。大井洋一にとってアウトサイダーとは、ライフワークである!

――ありがとうございました! 大井洋一選手の今後のアウトサイダー、放送作家としてのご活躍、期待しております!!


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THE OUTSIDER 第29戦


●開催日時
2014年2月16日(日)
14:00開場(予定)/15:00試合開始(予定)

●開催会場
ディファ有明
東京都江東区有明1-3-25
TEL/03-5500-3731

●チケット購入方法
・THE OUTSIDER 事務局
月~金 11:00~17:00

※THE OUTSIDER事務局( 03-3461-6698 )宛の直接のお電話にてご購入頂けます。
※事務局からのチケット発送後の返品/交換/キャンセルはお受けしておりません。予めご了承下さい。

・チケットぴあ
Pコード:825-488

・ローソンチケット
Lコード:31315

●販売席種
SRS席・・・10,000円
RS席・・・7,000円(完売)
S席・・・6.000円